太陽光発電は、今、どの程度普及しているのかごぞんじですか?
家庭用太陽光発電は採算性を考えると、よちよち歩きの子供であり、国の支えがなければ歩いていけませんので、政府は太陽光発電の普及を促進するため、補助金制度を作って導入促進を進めてきました。
すなわち、導入済みの家庭用太陽光発電システムは国の補助金を利用して設置されていますので、「導入済み件数=補助金支給件数」になります。補助金関連業務を行っている太陽光発電協会の発表資料からみると導入累計件数は、平成22年で72万戸。
補助金対象の一戸建て住宅戸数の2.8%になります。ちなみに、平成23年度の「太陽光発電助成金」予算は、事業仕訳で削減され349億円に減らされましたが、約17万戸相当分。
一年間で17万戸が導入します。太陽光発電に関する補助金制度は名前を変えて継続します。
今まで政府は国際公約したCO2削減量の達成のために、「太陽光発電システムを設置すれば得になる」ように、補助金制度や余剰電力の買い取り制度を作って、太陽光発電の普及促進に努めてきました。福島原発事故を契機として電力不足の状況に陥ったため、平成24年7月からは太陽光発電だけでなく、範囲を拡大して「再生エネルギー買い取り法」を開始して、再生可能エネルギーの利用を促進してゆきます。
太陽光発電に対する補助金はシステム価格が下がれば減額されますが、導入件数は年間17万戸程度のペースは継続すると考えられます。